
NOMAD II MGレビュー
数年前に世界初のポータブルmp3プレイヤーのMPMan F-10の後継機種F-20を買ってからこれで三台目のmp3プレイヤーです。ちなみに2台目はDAP96S-S。
[外観]
殆どデファクトスタンダードと化した感のあるようなBOXタバコサイズ。まぁ、スマートメディアを収納してなおかつ電池を入れて……ということをするとこのサイズになるようです。DAPとの比較ではNOMAD II MG(以下MONAD)の方が角が丸まっているので小さく見える。持った感じは外装にマグネシウムを使用しているということで多少の重量感はあるけれども、持って重いというわけではない。
[操作性]
操作性に関しては少々煮詰め不足のような感じがある。
まずは本体側だが、操作ボタンは本体両側側面に縦一列に並んでいるのだが、このようなプレイヤーを持つときはどうしても指が側面に掛かってしまい、ふとしたことでボタンを押してしまうことがある。

特に右手で持ったときにちょうど中指の当たるいい位置にモード切替スイッチがあって、ふとしたことで押してしまいmp3を聞いていたのに突然ボイスレコーダーモードになって憂鬱な気分になることも。また、本体右側の再生、停止、早送り、巻き戻しの各ボタンのサイズ・形状が同じなので手探りでの操作は慣れるまではやりづらい。
ただし、このような欠点は付属のリモコンでほぼ補ってくれる。この付属のリモコンはかなり出来が良く、やっとポータブルMDプレイヤーと真っ向から張り合えるものが出てきたという感じ。
非常によいリモコンなのだけれど、大きな欠点が一つ。本体のロックスイッチをONにしている場合リモコン側から再生しようと思って再生ボタンを押しても「プレイヤーがロックされています」という表示がされてすぐにシャットダウンされてしまうことだ。これはリモコン側の再生ボタン長押しで対処できる。
次に本体の各種設定に関して。
本体の設定(システムインフォメーション、液晶の明度、言語切替、時刻設定、オフタイマー設定、FMラジオ周波数プリセット)は本体の設定モードから。ただし、最後のFMラジオ周波数プリセットに関しては本体で設定することは殆ど不可能、というかストレスが溜まりまくって精神衛生上よろしくないです。
このFMラジオ、本体からリモコンまでのケーブルをアンテナ代わりにしているので感度が非常に悪く、オートで選局させるとマトモにラジオ局の周波数を拾わない。なのでこの設定に関してはPC側の転送ソフト「NOMAD
II Manager」の設定から合わせた方が楽です。
[音質]
ほぼ問題なし。少なくともmp3&wmaを再生している限りではノイズが乗ることもなく、非常に快適。電池を入れ替えた直後などは少し安定せず、少しノイズが乗ることもあるが、すぐに収まる。
ただし、ラジオは前述したようにリモコンまでのコードをアンテナ代わりにしているためにかなり受信状況はシビア。室内仕様はかなり辛いと考えた方がいいでしょう。
#ただし、アタシの部屋は名駅のツインタワーのせいで電波障害が起こる場所となっているので、普通の場所なら大丈夫かも。
付属のイヤホンは「悪くはない」レベル。それでも変えた方がそれなりに幸せにはなれるでしょう。
[液晶]
これまた必要にして十分。本体側はデザイン上少し液晶が小さくて見づらいが、主に見るのはリモコン側の液晶なのであまり問題にはならない。

そのリモコンの液晶の表示項目は曲名、再生形態、電池残量、トラックNo、メモリカードの有無がきちんと表示できている。更に曲のタイトルもスクロールするという小技も効いている(ただし、たまにスクロールしないときもある。再現性がないのでバグか?) 。日本語表示に関しては非常に良い。本体側は液晶のサイズによって多少の制限を受けるものの、リモコン側はMDプレイヤーに匹敵するほど。漢字表示ができるということを考えたらMDプレイヤーを上回っているかも。
ただし、日本語を表示させる場合、日本語フォントを本体メモリ内に持っていなくてはならず、多少なりとも本体メモリを圧迫している。サイズは198kbなので微々たるものといえばそういえなくもないのだが、それでもやっぱり内蔵メモリギリギリまでmp3を詰め込みたいと思う場合には欠点となりうる。
できれば本体ROMに直接書き込むなりして欲しかった。ちなみに本体メモリをフォーマットしてこのファイルを消してしまうと日本語表示が出来なくなるので注意が必要。もしフォーマットしてしまって消してしまった場合、クリエイティブのページから日本語対応のファームウエアをダウンロードしてファームウエアを上書きしてやれば表示ができるようになる。もしそれが面倒であるならフォントファイルのバックアップをPC側に取っておけばよい。
[転送ソフト]
転送ソフトはNOMAD II Managerを。このソフトなんですが、かなり使いにくいです。まずその原因の一つとして転送ソフトのウインドウサイズの変更が出来ず、多くのmp3が入っているフォルダを選んだ場合、フォルダ内の見通しが悪い。Windowsで普通に操作するようにしようとしてもできるのはCtrlキー併用とShiftキー併用の曲選択のみ。例えば曲を選択して右クリックしてもメニューは出ず、曲を消すにはウインドウ左上にある「削除」ボタンを押すしかない。
エクスプローラーからのD&Dも不可。また、一度転送したらソフト上で曲順を入れ替えることも不可能。このソフト上でスマートメディアをフォーマットするとスマメ上に変なデータを残してくれて、これまた使用メモリ減。
さらにwma対応といいながら転送ソフト上ではwmaファイルはミュージックデータとしては認識されていないので表示を「すべて」に切り換えなくてはならない。
それよりも何よりもこれを使っていると時々ブルーバックになってOSごと落ちるときがある。できれば使いたくないのだが、代わるソフトがないのも事実。アップデートを待ちましょう。
転送速度に関してはまあまあの速度かと。というより以前使っていたDAPの転送速度がパラレルにしては非常に速かったのであまり違いが判らないというのが実状だったり。
[総評]
やっと操作に関してはポータブルMDプレイヤーと肩を並べるレベルの製品がでてきたという感じ。これまでのmp3プレイヤーの欠点をかなり潰してきて、かなり満足度は高いと思う。ただし、転送ソフトのどうしようもない使いづらさや相変わらずの値段の高さ(大須で32,800円)でかなり損をしているように思う。特に値段は最初の一歩を踏み出すときのかなり大きな障害になっているはず。
ボイスレコーダーみたいな機能を付けずにもっと安くするか、内蔵メモリを増やすかして欲しいところ。
01/05/27追記
新品で買ってきたスマートメディアをそのままNOMADに使う場合は良いのだけど、他のもの(デジカメやスマートメディアリーダーなど)でフォーマットしたスマートメディアはそのまま差し込んでも認識もしないし、NOMAD
II Managerからも認識してくれない。
これは主にフォーマットの違いが原因のようです。スタートガイドに
NOMAD IIはSSFDC(Solid State Floppy Disk Card)フォーマット(FAT12)にのみ対応しています。Windows98では、WindwosエクスプローラーでMedia cardリーダー/ライターを外部リムーバブルメディアとして検出します。従って、フラッシュメモリーカードはFAT16フォーマットでのみフォーマット可能です。
NOMAD IIはFAT16フォーマットを認識できません。
とあるので一度普通にWindows上でフォーマットしてしまうとそのままではNOMADでは使えなくなります。じゃあどうするか。要するにFAT12でフォーマットし直せば良いんですが、マニュアルには
フラッシュメモリーカードをフォーマットするには、Media Cardリーダー/ライターの販売店から、SSFDCフォーマット(FAT12)をサポートするユーティリティを手に入れる必要があります。
といわれても、こんなの売っているんでしょうか?
そんなわけで、自分でなんとかしましょう。やり方は簡単。NOMAD II ManagerをインストールするとWinAMPのプラグインでプレイリストの曲をNOMADに転送する「NOMAD Controll Plugin」というのが一緒にインストールされるのでNOMADを接続させてからこれを立ち上げて右下の「メモリ カード」のチェックボックスをオンにして「フォーマット」ボタンを押すとFAT12でフォーマットできるようになります。
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